
遊動生活とくらべたらデメリットだらけ。
でも、そうまでしても定住したい理由はなにか?!

よっぽどの理由やで
前回の話:ボクらはなぜ幸せになれない?【理由は1万年前の大革命にある】その3
定住デメリットその⑧:『強烈な興奮』がない
遊動民は享楽にあふれてる

それからまだあります、定住民のデメリット。これはボクたち現代人にとっての切実な問題だと思います。
遊動生活をしていた頃の人類は、五感のすべてを使い、大自然の世界を体全身で感じて、毎日つねに新鮮な感覚で生きていました。そこには凄まじい享楽(きょうらく)があった。つまり、喜びに満ちあふれていたと思うんです。
遊動民は毎日知らない未知の世界を歩きます。「昨日はあの山を見にいった、今日はあの湖に行くぞ、明日は丘の向こうの見たこともない場所に行くんだ」というように。
食べ物も、全く知らない食べ物を見つけては、全く知らない味覚を見つけ、毎日が未知の発見に溢れていて、人間の潜在能力をフルに発揮して、動物としての充実感みたいなものがあふれて生きていたと思います。
定住民はヒマがあふれてる
しかし現代の定住社会、とくに近代化以降の定住社会はそういった日常の興奮が本当になくなってしまっているんですよ。充実感のない人生、というんですかね。
毎朝同じベッドで起きて、同じ朝ご飯を食べ、毎日同じ電車や車に乗り、同じルートをたどって同じ職場に行き、同じような人たちに会い、同じような会話をし、同じような作業をして、毎日同じような時刻に、同じようなルートで帰る。そして毎日同じような余暇を過ごし、ゲームをして、同じような情報をネットであさり、毎日同じ時間に寝る。
何も変わらない生活が続いていくわけです。暇と退屈の日々ですよね。
変わらない日常を繰り返すだけ。夢を見ることができない。強烈な理想に憧れることができない。生きている意味を探し当てられない。そんな現代社会にボクたちは生きています。
この近代化の罪は今に始まったことではなく、100年以上前、明治の頃からさんざん言われてきたことです。かつての文豪たちも指摘してきましたよね、生きることの無意味さと戦い続けているんです。
人類は近代化後、ポストモダンに日々殺され続けています。そしてこれも元を正せば、定住革命から始まったことなんですよ。 人類は、定住革命によってこんなにもたくさんの罪を背負うことになってしまったわけです。

國分功一郎さんの「暇と退屈の倫理学」。人はなぜ夢や理想を持てずにヒマをもてあますのか、という疑問をわかりやすく語ってくれるッポ。すばらしい本だポー。
定住革命 まとめ
ボクたちの住んでいるこの世界はいつから始まったのか。
ボクたちはなぜ人間なのか。
ボクらは将来どんな夢を見るべきなのか。
その1の冒頭で出したこのような疑問がありました。まず一つ目の回答を出してみます。
ボクたちはどこから来たのか、ボクたちはなぜこの世界に生きているのか
→ それは「定住革命から始まったのではないか」と言えます。
大自然の地上の楽園と言われた美しい世界に生きていた遊動民たちは、決して開けてはいけない「定住革命」というパンドラの箱を開けてしまった。
そして、新たなナゾが。
なぜデメリットだらけの定住社会を選んだのか?
ではなぜ人類は、とんでもない数々の困難を受け入れてまで定住社会を選んだのか?
これは確実になにかの必要があったんだと思うんですよ。言い換えると「人類が人間になろうとした理由があった」とも言えます。
なぜ定住革命が起きたのか。
これこそが「なぜ人類は人間になろうとしたか」に対する答えになるのではないでしょうか。
(一般的な)定住化の理由: 食料危機があったから。

定住社会になっていった説、一般的にはこんな風に言われています。
“ 遊動生活を数百万年つづけてきた人類は、1万年前に氷河期が終わって地球が温暖化したことによって動物の狩猟量が減ってしまった。
だから農耕に依存することになったが、植物は季節によって収穫量が変わってしまうので常に収穫できない。だから貯蔵することを人類は覚える。貯蔵を発展させて、農耕や牧畜が始まった。
それが定住社会の始まり”
“農耕や牧畜は定住しないとできないので、農耕や牧畜をさらに拡大させるために、集団生活も大規模化していくわけです。そして集落や村落の原型が始まった。
集団生活は複雑な人間関係を生むので、平和を維持することが必要。協力関係や絆を深めるために、宗教や神の概念が起こり、それは今に続く文明や文化芸術や哲学、科学へと発展していった。”
…このようなことが一般的な説として言われています。言われているんですが…。
それがホントの理由?
この食糧危機の説、ボクは納得いかないんですよね。
人間というとんでもなく特殊な生き物が、なぜ定住社会というリスクだらけの生活を受け入れるんだろうか。温暖化による食糧危機という理由だけで始めたのだろうか?
もちろんそれは簡単なことではないと思うんですよ。あらゆる生物というのは、食料の危機によって進化しています。合理的に食料を採りたいがために、あるものは海から陸に上がり、またあるものは空に上がったわけですから、進化論的なことを考えると確かに食糧危機によって定住したというのはもっともな意見なんだと思います。
でもボクは、なかなか受け入れ難い。この神秘に満ちた人間なるものが誕生した理由としては、やっぱり何かが足りない、と思うんです。
それというのも、この食糧危機説をくつがえす「大発見」があったからなんです。
これは『ギョベクリテペ遺跡』の発見のことで、ここに大きなカギがあると思うんですよ。

というわけで、次から定住革命の核心だよ〜。
ギョベクリテペ遺跡の話、お楽しみに!

またねー♪




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